フラメンコの核

咽び泣くようにかき鳴らされるギター、腹の底いや地の底から絞り出されるような嗄れた叫び、それはまるで何かのまじないのように聞こえる。そしてそれらの音に呼応して肉を打ち震わせながら、時に獲物を狙って待つ猛禽類のように、時に髪振り乱し胸掻きむしり狂気のように踊られ、見るものはゾクッとしながら引き込まれる。そして、一旦そこに魅了されると、熱病のように思い続ける、またあれが見たい!と。

フラメンコを踊る時は、その衝動がなければ嘘になる、と思っている。一生できると思えないけど。その衝動は、フラメンコにある。フラメンコの音が教えてくれる、ここだよ、と。けれど、私は余計なことをやろうとしてしまう。カッコいい振りもしたいし、複雑なパソをカッコよく決めたりしたい。そしてそこに囚われると、行き詰まるし気持ちが萎えてゆく。フラメンコを聴く、感じる、フラメンコの音圧に負けないようにしゃんと立つ、歩く、その一歩は今出していいんかい?と自問しながら、探す。カツリとハマる時が稀にある。そこまで、探す、探す。そんな旅を続けていると、なんか途方にくれる。けれど、いつもそこを照らしてくれるのは、大沼由紀先生だ。

先日見に行った新生エスペランサでのライブ、途方もなく素晴らしかった。

全てが衝動であり、先生の存在全てだった。エスペランサの空間が、それを包み込む温かい光に満ちていた。フラメンコから愛されるってこういうことか!と嘆息した。

歌うように踊る、弾くように踊る、そして歌う。フラメンコに全てを捧げてきた大沼先生がその核へと迫る瞬間であったと思う。ヤバい!

4/24にエスペランサでの再演が決まったようです。たくさんの方に、本物を見て、感じていただきたい、と思う舞台です‼️

クリスマスフラメンコライブのご案内

コロナ禍のこの2年ほど、やはりライブ活動を行わないと練習もしなくなる、と思い立ち、例年以上にライブ活動を行ってきました。

うまくいくこともりましたが、準備不足で消化不良のまま、また次のステージへ、ということもあり、自分としてはキャパオーバーだったかな、と感じた2年間でもありました。

音への瞬発力、選択力がわずかに遅れるのです。迷いを捨てて選んでダイブする、その潔さが決まると、自分の心もスカッとするのです。

このスカッとを各コンパス、ずーっと継続し続け、物語を広げてゆくには、集中力も意志力もものすごく要ります。これらの、必要な地力の弱さを感じました。

ここらへんは、鍛錬によって修正できる、と思っているので(前向き😆‼️)、まだまだ自分、伸び代あるよ〜と言い聞かせながら、取り組んでいきたいと思います✨

さて、そんな1年も終わろうとしています。今年最後のライブになります。

クリスマスフラメンコライブのお知らせです。

12/22(水)1部19:30〜 2部20:30〜

浅草橋ラバリーカ

https://labarrica.jp/

ギター 盛植俊介、歌 水落麻里

踊り 鈴木旗江、ヴォダルツ・クララ、小林繭、西川千鶴

ショーチャージ ¥5,500(クリスマス特別料理、1ドリンク付き)

ご予約西川まで。

年末、フラメンコで1年の疲れを吹っ飛ばしていただければと思います!

何卒、よろしくお願いいたします‼️

カサアルティスタライブ終了いたしました。

11/20のカサアルティスタのギター小原さん企画ライブにご来場いただきました方々、配信でご覧いただいた方々、誠にありがとうございました!
ありがたいことに満席で、懐かしい方々にもお会いできて嬉しかったです😊

お客様より、「イケオジたちの演奏が素晴らしいかった✨」とギター小原さん&カンテ有田さん、「表情が素敵だった✨」と真由美さん、「心のこもったサパテアードが美しい✨」と千紘さん、素晴らしい方々との共演でした、ありがとうございました🙇‍♀️

景山さんはじめお店スタッフの方、お世話になりました、ありがとうございました🙇‍♀️

自分の踊りは、なーかなかこれが、イメージしたことがまったく体現できねぇな、と反省しきりですが、近道はなく、コツコツ練習するしかないのだろうな、と改めて怠惰な自分に喝を入れた次第です💦

が、何よりこうしてライブができて、お客様と交流がリアルでできる世の中であることに感謝いたします‼️

ありがとうございました🙇‍♀️