丁寧な仕事

にわか健康オタクの西川です、こんにちはnote

 

いろいろな方から、母の食事の参考にしている本について聞かれましたので、ここに紹介したいと思います。

済陽高穂さんや立石和さんの本が特に実用的で、とっかり易いのですが、特に心を打った本がこれです。

 

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辰巳芳子著「あなたのために~いのちを支えるスープ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「 作るべきようにして作られたつゆものは、一口飲んで、肩がほぐれるようにほっとするものです。

  滋養欠乏の限界状態で摂れば、一瞬にして総身にしみわたるかに感じられるそうです。この呼応作用は、いつの日にか解明されますでしょう。

  おつゆー露、いつ、どなたがこの言葉を使いはじめられたか知るよしもありませんが、露が降り、ものみな生き返るさまと重ねてあります。

  私たちの先祖方の自然観と表現力をたたえ、この美しい言葉を心深く使ってゆきたいと思うのです。」

 

長年の看護の経験に裏打ちされた、食といのちの関わりへの深い洞察が、ものすごい説得力で迫ってきます。

 

「 人の生命のゆきつくところは

  愛し愛され、一つになることを願い

  それをあらわさずにはおられぬ仕組みを

  生きるところにあると思います。

 

  人間の尊厳も自由も

  互いに愛惜せねばならぬ根源も

  ここに、見いだされてなりません。

 

  これが、スープの湯気の向こうに見える実存的使命です。」

 

しびれる言葉。。。

でもって、ものすごく仕事が丁寧です。

本格的過ぎて、なかなか辰巳本通りのスープは作れませんが、スープを通して生き方までも指南してくれるような良書です。

 

そんなスープを胸に、明日踊りたいと思いますconfident

 

 

 

干物女から、ライブのお誘い

ご心配おかけしています、母ですが、2回目の抗がん剤治療が昨日行われ、今回はアレルギー反応を起こすことなく無事済みました。

良かった~confident

元気だとひょうきんな母なのですが、「お医者さん、看護師さんたちにかわるがわる励ましてもらって、嬉しかった~heart02」と、2泊3日の病院ライフをそれなりに楽しめた?!ようです。

本当に、滅私奉公のように昼夜問わず患者のために働き続け、しかも笑顔で接し、と、医療従事者の方々はすごいです、尊敬してしまいます。。。

ありがたいです。

 

さて、私は私で出来ることをコツコツと・・・

ジャジャーン!

Amazonで購入した乾物ネット、¥1020なり。

今回はプチトマトと、エリンギ、エノキを干しました~!

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旨みが増して、ビタミンDアップ!!

そして、オリーブオイル、にんにくで炒めると本当に美味up

また、特にエノキは、煮物の出汁として優れものですnote

実家に同じものを購入して、父がもっぱら干物当番としてフル活用しております。

 

 

 

 

 

さて、干からびてばかりいてはいけません、私の本職、フラメンコ。。。bearing

今年に入ってから、鈴木敬子さんとカナーレスの公演を見に行ったり、小池重子ちゃんのお教室の発表会を見に行ったり、アンドレス・ペーニャのクルシージョを一日だけですが受けに行ったりと、徐々にフラメンコモードに戻ってきつつありますsweat01

今年最初のライブに向けて、始動です!→エンジンかかるの遅すぎwobbly

2/17(日)高円寺カサ・デ・エスペランサにて、開演20:00~。1ドリンクおつまみ付き¥3500。

詳細、新着情報に掲載しております。

心を込めて踊りますsign03

みなさまのご来場お待ちしております。

育む

やさぐれているのにも飽きたので?!

ちょいと長く語ります。

 

不死身だと勝手に思っていた母に、癌が見つかったのが去年の11月。

毎日腕立て伏せを100回こなし、どこから見ても健康体、身内びいきではあるけれど、実年齢よりもかなり若く見える母が、まさかで入院、手術もまさかの10H、術後10日後もまた再手術….と、こちらの認識が追い付かないスピードでやられてゆきました。

そして、恥ずかしながら、そうなって初めて、健康とは、癌とは、ということに向き合って、真剣に考えるようになりました。

とにかく悔しかったのです。

親孝行何もしていないうちにくたばってもらいたくない、なんとしてでも蘇らせたい、とそればかりでした。

 

私がサポートできること、それは精神的に母を支えること、そして癌細胞を活性化させるものを除去すること、と思いました。

癌に100%効く特効薬はありません。十人十色、癌の質も効く薬も違います。

ならば、良いとされていることを片っ端から試してみる価値があるのだろうと思いました。

ネットや知人の話、文献などで調べまくり、行き着いた先は、手間ひまをかけて育む、ということでした。

病身に育むもへったくりもないかと思われますが、健康な人も、子供も大人も、男も女も、手間暇かけて育くまれた先には、希望と幸せが待っていると思えたのです。

 

人間の活力の元となる食をまず見直しました。

医食同源の発想です。

まず野菜、果物は、化学肥料をなるべく使わない有機栽培のものに全て切り替えました。助けになってくれるのがうちの近所にあるろばやさん。

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近くにありながら立ち寄ったことがなかったのですが、安心の品揃え、そしてそれは食べてみると、そして食べる前からわかります。

野菜のもつ野性の香りがものすごく強く、食すると味が濃いのです。

 

 

 

 

土の中までをも含む生態系全体の健全さに重きを置き、土の強さを蘇らせて作る有機栽培。

それは、大量生産、利便性とは全く逆を行くものです。

虫も付きます。

なんせ、自然なんですから。

その大地の恵みを受けて育った野菜を、天日で時間をかけて干したしいたけ、昆布でとっただしで丁寧に煮出したスープは、調味しなくても美味しくいただくことが出来ます。

そして、それが効いているのかどうかはわかりませんが、母の口に合い、美味しい、と言って毎日飲んでいます。

これさえ飲んでいれば、癌が消える、とか再発しない、とか盲信しているわけではありません。

日々の活力の元となる食事を、大地の惠あふれたものし、手間暇かけて調理してゆく、ということは、生活の大事さ、ありがたさを思い出させてくれるのです。

正直、時間と金が掛かります。が、私が無駄に飲んでる酒に比べれば、お安いもんです!

そして、このことの副産物として病がおさまってくれれば、万々歳なのです。

 

祈る気持ちで料理する。

これは、万人に効く特効薬だと思うのです。

それを実感させてくれた母に感謝です。

そして、私の周りで、沢山の愛にあふれたサインを送ってくれている方々、感謝です。

母は今日、2度目の抗がん剤治療でアナフィラキシーショックを起し、危ういところでした。

抗がん剤治療も賛否分かれるところですが、他に有効な手段が無いのであれば、それも仕方ないのでしょう。

西洋と東洋のいいとこどりでいいのではないかな、と考えています。

 

慈しみ、育み、惜しみなく愛を注ぐ、そんな高尚なことはなかなかできませんが、やってゆかねばならぬと感じています。

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はまっている塩麹でつけた鶏肉です。

美味い!!

 

 

 

 

長々お付き合いいただき、ありがとうございました。

時にはやさぐれる自分も許しつつ、皆様に許されながら、がんばりやす~confident