いにしへの

万葉集より
太宰師大伴卿、酒を讃むる歌
験なきものを思はずは一杯の濁れる酒を飲むべくあるらし
(この人生、甲斐なきものにくよくよとらわれるよりは、一杯の濁り酒でも飲む方がずっとましであるらしい)
なかなかに人とあらずは酒壺になりにてしかも酒に染みなむ
(なまじっか分別くさい人間として生きてなんかいずに、いっそ酒壺になってしまいたい。そうしたらいつも酒浸りになっていられよう)
世間の遊びの道に楽しきは酔ひ泣きするにあるべかるらし
(この世の中のいろんな遊びの中で一番楽しいことは、一も二もなく酔い泣きすることにあるようだ。)
この世にし楽しくあらば来む世には虫に鳥にも我れはなりなむ
(この世で楽しく酒を飲んで暮らせるなら、来世には虫にでも鳥にでも私はなってしまおう)
生ける者遂にも死ぬるものにあればこの世にある間は楽しくをあらな
(生ある者はいずれ死ぬものであるから、せめてこの世にいる間は酒を飲んで楽しくありたいものだ。)
伊藤博氏訳
この調子で十三首詠んでます。
気合の入った呑兵衛です(^_^;)
いつの世でもいるもんですね…
人間はかわいいです。

変われるのか、変われないのか

人間て、そうそう変われないものなんじゃないかと最近思う。
ひどく辛いことや、苦しいこと、逆に喜ばしいことがあると、心がゆさぶられて、頭をガンとかち割られた気がして、生まれ変わったかのような気になるけど、その感傷はあんまり長くは続かない。
そうして又同じような過ちや、苦い思いや、忘れていた喜びに再会すると思い出す、そういえばそうだったよね。
今を大事に生きることが、未来へ繋がるとしても、今を大事にしたことで、未来が磨り減ることもあるだろう。今必死で選んだ答えが未来にどう影響してくるのかなんて、正直なところ誰にもわからないんじゃないだろか。
だから未来への辻褄を合わせるよう、努力するんだろうけど。
歴史に学んだはずでも、歴史は繰り返されるし、その都度そうだったよね、と思い返してその時のベストな選択をしてきたはずでも。
人間は貪欲で忘れるのが早くて、そうそう変われない生き物なんじゃなかろうか。だからここまで存続できたのかな、なんて思う。
じゃあどうするのって、わからない。やっぱり刹那に生きるしかないのかな、と思う。
フラメンコやっていると、一瞬とか刹那に何かが凝縮されてるなって感じることがよくある。変われない本質を飛び越えられるものが、その一瞬の爆発力なのかな、とも思う。
だから踊りたくなるのかな…
なんだかとりとめなくなってきたので、この辺でお開きにします。

バザー報告

昨日の義援金バザー、お疲れ様でした!
台風接近という悪天候のなかでしたが、たくさんの方の善意に支えられ、盛況のうちに無事終えることができました!!御礼申し上げます。
バザー売上総額は \54908、先程赤十字社に振込致しました。
朝の9時から見えてくださった方、お買い上げのほかに気前良く募金してくださった方、ビン一杯に貯めた貯金を全て差し出してくださった方…たくさんの方々の善意に触れ、胸が熱くなること多々あり、、、感謝の念に堪えません。
又、バザーを開催するにあたり、快諾してくださったマンションの方々、看板やチラシの配布に強力なバックアップをしてくださった七彩さん、チラシを貼り続けてくださった葦さん、 たくさんの出品をしてくれたみなさん、ビラ配りに設営に骨身惜しまず働いてくれたみなさん、本当にありがとうございました。
1人1人の思いが、良い連鎖を生んで、日本が力強く立ち上がってゆく未来を祈念致します。
ありがとうございました!!
さぁ、踊りも頑張らなきゃ(^-^)