大沼由紀先生公演と「モーロ人は馬にのって」

時間が前後してしまいましたが、11/2の大沼由紀先生「音の旅人2」公演を観に行きました。

このシリーズを観るのは4回目となりますが、回を追うたび深みが増して、私を遠くの彼方まで連れて行ってくれます。

愛するフラメンコを深掘りすることで、ご自身の熱源と向き合い続け、繋がった根っこ、それはフラメンコを飛び越えて、大沼先生のアルテの結晶となり、宇宙に燦然と光輝くのです。そんな風に感じる公演でした。

顔も体型も、言語も起きる時間も食べるものも、太陽の見え方も、月の大きさも、土の色も、何もかもが違う国の、ある地域の音楽。それに魅せられてしまって、アイデンティティのないものへの片思いが辛い時がほとんどなんだけど、先生の公演を観ると、そんなこだわりはどうでも良いんだ、と思い知る。それだけフラメンコは懐深く、真摯に愛する人には微笑むのだな、と!本当に先生は勇敢で誇り高く、時に健気で、フラメンコそのものでした。胸がキュッとした。

そして、この公演に前後して、以前から欲しかった、マヌエル・アグヘタの奥様、佐藤花那子さん著「モーロ人は馬にのって」を手に入れることができた。

レンガを積んで家を修繕し、井戸を掘り、土地を耕し種を植え、豚を屠る。生活することが生きること、そこから必然的に歌が生まれる。バイレ・ヒターノは、生活の歌に共鳴する。振付ではなく生活だ。凄い説得力だ。ますます私が憧れるバイレ・ヒターノは遠いと思い知る。

けど、好きなんだよな、そういうのが!

アグヘタは、演歌も好きだったそうで、特に都はるみが心で歌っている、と言って好んでいたそうだ。そこで思い出した。学生の時に大好きで読み貪っていた中上健次も、都はるみのファンだった!中上健次もヒターノみたい。千年の愉楽は、まるでフラメンコみたいだな、と思い至る。

私は日本人だし、旦那はヒターノではないけれど、たまたま惹かれてしまったものが遠い遠いものだけれど、自分の好きに正直でいることが、最後の砦になるのだな、と思った。心で踊れ‼️

ま、そのためにやらなければならないことはあり過ぎる。やっぱりスペイン語(アンダルース)は必須だし、歌も知らなきゃ話にならないし、コンパス叩き込まなきゃだし、踊れる身体を作らなきゃだし、自然な所作の練習も必須だし😨

けれど、好きな相手を知ることならば、それもまた楽し、だね😆

というわけで、結論がうまく出せなかったけれど、大沼先生の公演とモーロ人は…は、見事に私の中で融合したのです。ただ、それだけです。


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